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「親子で聴き、つながり、語り継ぐ平和」~戦後80年、私たちに今できること~

2025年8月7日
読了時間: 6分

更新日:9月14日

「親子で聴き、つながり、語り継ぐ平和」イベントのスクリーンと会場の様子


導入の成果と変化


「平和について考える」ということは、とても大きなテーマです。

だからこそ、誰か一人が答えを示すのではなく、体験者の記憶を聴き、自分で考え、誰かと対話し、そして日常の中でできることを一つ行ってみる。

今回のイベントを通して、その一連のプロセスそのものに大きな意味があると感じました。



導入した組織のプロフィール

依頼者名:育休コミュニティ「MIRAIS」14期メンバー

対象:第1部 対面27名(大人12名・高校生5名・子ども10名)、オンライン78名 第2部 74名

実施日:第1部 2025年7月28日(月) 第2部 2025年8月7日(木)



ご担当者様から感想をお寄せいただきました



開催の背景 ー「平和」を自分ごととして考える機会をつくりたい


今回の企画のきっかけの一つとなったのが、戦後80年という節目でした。

企画者自身は高校の国語科教員として、以前、初めて担任した学年の修学旅行に向けた平和学習を担当した経験があります。

平和学習を準備する中で、戦争について自分自身が十分な知識を持っていないことを痛感するとともに、これからの社会を担う高校生たちに、過去の出来事をどのように伝え、どのように考えてもらうのかについて悩みながら学習を進めました。

しかし、コロナ禍により予定していた沖縄への修学旅行は中止に。

現地に行くことができない中でもできる限りの平和学習を実施しましたが、「平和学習をやり切れなかった」という思いが心の中に残っていました。

その後、育休を取得し、子どもを育てる中で、家族と過ごす当たり前の日常が平和の上に成り立っていることを改めて感じるようになりました。

一方で、世界で続く争いのニュースに触れるたび、「平和のために何かできるだろうか」と考えても、一人ではあまりにも大きなテーマに感じてしまうこともありました。

そんな中、MIRAISの1期生でもある上田祥子さんが、戦争体験者の記憶を一人称で語り継ぐ「平和伝承」の活動をされていることを知りました。

以前から尊敬している先輩でもある上田さんの語りを「ぜひ聴いてみたい」と思ったこと。

そして、せっかくなら自分一人で聴くのではなく、子育て世代のママやパパをはじめ、関心を持ってくださる皆さんと一緒に平和について考える場にしたい。

そんな思いから、今回の企画が始まりました。



選定の決め手とプログラム内容


2025年、戦後80年という節目に、育休コミュニティ「MIRAIS」では、7周年記念イベントとして「親子で聴き、つながり、語り継ぐ平和~戦後80年、私たちに今できること~」を開催しました。

本イベントでは、戦争を直接体験していない世代が戦争体験を「聴く」だけで終わらせず、親子で平和について考え、自分たちにできることを考えることを大切にしました。

第1部を7月28日、第2部を8月7日に開催し、2日間を通して、延べ179名の方にご参加いただきました。


今回、登壇をお願いした上田祥子さんは、東京大空襲を体験された二瓶治代さんの記憶を、一人称で語り継ぐ活動をされています。

戦争を直接体験していない世代が、体験者から受け取った言葉や記憶を、自分の言葉で次の世代へつないでいく。

その活動を知り、「戦争を知らない私たちが、過去の記憶をどのように受け取り、未来につないでいくのか」という今回のテーマに、上田さんの活動がまさに重なると感じました。

また、上田さんはMIRAISの1期生でもあります。

MIRAISでのつながりから始まったご縁が、それぞれの活動を経て、7周年の節目に再びつながり、今度は平和について一緒に考える場をつくる。

そのことも、今回の企画に上田さんをお招きした大きな理由の一つでした。


◼︎第1部「語りを聴き、つながる」


7月28日に開催した第1部では、上田さんによる「平和伝承」の語りを聴きました。

語られたのは、東京大空襲を8歳で体験された二瓶治代さんの記憶です。

対面27名(大人12名、高校生5名、子ども10名)と、オンライン78名が参加。

会場とオンラインをつなぐハイブリッド形式で、親子で参加された方や、高校生を含む幅広い世代の方々とともに語りを聴きました。

講話の後には、「わたしから始まる平和」をテーマに、

「平和ってなんだろう?」

「私たちができる一歩って?」

という問いについて、参加者同士で対話しました。

講話を聴いた参加者からは、

「子どもを育てる立場になり、改めて穏やかな毎日の幸せの尊さを感じた。戦争は絶対にあってはならないことだと強く思った」

「親として子どもに伝えられることや、仕事の中で自分にできることがあるはずだ」

など、自分自身の生活や立場と平和を結びつけて考えた声が寄せられました。


◼︎第2部「その後」を持ち寄る


8月7日に開催した第2部には74名が参加しました。

第1部で語りを聴き、対話した後、それぞれの日常の中でどのような変化や気づきがあったのか、また、自分が実際に行った「ワンアクション」を90秒のpitchトーク形式で共有しました。

「このイベントを終えてから、ニュースや日常の中で平和について考えるようになった」

「広島の平和記念式典を初めて中継で見た」

「平和学習を学校任せにせず、家庭の中でもきっかけをつくり、学べる場所を訪れたり、一緒に考えてみたい」

など、さまざまな言葉が参加者から発表されました。

第1部で聴いた語りが、その場限りの学びではなく、それぞれの日常の中で新たな問いや行動につながっていることが感じられる時間となりました。




導入後の効果と変化


戦後80年という節目に、親子をはじめ多くの方とともに平和について考える機会を持つことができたこと。 そして、上田祥子さんが届けてくださった戦争の記憶が、参加者一人ひとりの中に受け取られ、それぞれの場所へ持ち帰られていったこと。 今回生まれた問いや気づきが、それぞれの日常の中でこれからも続いていくことを願っています。

イベントを終えて――「聴く」ことから生まれた変化


今回、主催者として特に嬉しかったのは、参加者の皆さんが「平和」という大きなテーマを、それぞれの立場から自分ごととして捉えてくださったことです。


第1部では、語りを聴いて涙を流しながら、子どもを育てる立場から平和について感じたことを話してくださった方がいました。

また、「自分に何ができるだろう」と、自分の家庭や仕事と結びつけて考えてくださってもいました。


そして第2部では、10日ほどの時間を経て、それぞれの中に生まれた変化や行動が共有されました。

広島の平和記念式典を初めて視聴した方、家庭で平和について考えるきっかけをつくろうと考えた方、日常のニュースをこれまでとは違った視点で見るようになった方。

一人ひとりの小さな変化ではありますが、それらの言葉が集まることで、参加者同士がさらに新しい気づきを得る場にもなりました。


「平和について考える」ということは、とても大きなテーマです。

だからこそ、誰か一人が答えを示すのではなく、体験者の記憶を聴き、自分で考え、誰かと対話し、そして日常の中でできることを一つ行ってみる。

今回のイベントを通して、その一連のプロセスそのものに大きな意味があると感じました。





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